レストアとオーバーホールとの違いって

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レストアとオーバーホールとの違いって

コラム

2019/01/19 レストアとオーバーホールとの違いって

“レストアは、2018年から国内のメーカーがかつて販売したスポーツカーに向けてサービスの提供を開始した事をきっかけとして認知度が高くなっていますが、同様に古い自動車に対して用いられる言葉として存在するのがオーバーホールです。
レストアとは日本語にすると元通りにするという意味合いがあり、自動車においては年月の経過に劣化した状態から新車時の状態に戻す事を指します。
修理を行う範囲は全体が対象になるので、エンジンやトランスミッションといった部分はもちろん外装の板金や塗装、内装やシートの表面などもくまなく行われます。
一方オーバーホールとは日本語で分解検査や徹底して見直すという意味合いがあり、意味合い通り一定の間使用し続けた機械を細かい部分まで分解してから1つずつ検査し、必要に応じて修理が施されます。
オーバーオールで作業の対象になるのはエンジンとトランスミッションが多く、分解した後に洗浄を行って修理が完了したら再び組み立てて新品と同等にします。
金属で生成されているエンジンは一見して屈強に見えますが、大切に取り扱いしていたとしても使用する機会が増えるほど各部品が減っていきます。
エンジンのピストンが摩耗によってクリアランスが元来よりも大きくなると、圧縮漏れが生じてパワー不足を引き起こす要因になります。
そして、エンジンにはレシプロの他にロータリーが存在するのですが、ロータリーはハウジングとローターが接触して双方に傷が生じる事を予防すべく周りに4つのシールが貼り付けられています。
4つのシールは全て消耗品なので定期的に新しい物に貼り替える必要があり、シールを貼り替える作業もオーバーホールに該当します。
このようにレストアとオーバーホールは作業を行う範囲や手を付ける部品などの面で差異があり、オーバーホールでは内装やボディを対象として作業が行われる事はありません。
こうした自動車を長持ちさせたり、往年の名車を蘇らせるために用いられる作業は修理工場やカーショップが独自に行う事が多かったものの、2018年に国内のメーカーがかつて販売していたスポーツカーを対象にしてレストアサービスを開始した事例のように、昨今では企業が直接旧車に対しレストアを行う事が増えています。
しかも、旧車に対するケアが注力されるようになっているのは日本に限らず世界的に見られ、依頼すると今日では新品を入手するのが困難なオリジナルのステアリングやタイヤが再製造されて使用されます。”

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