レストアのエンジン載せ替えのメリット

“レストアでエンジンを載せ替えるメリットは、特にクラシックカー乗りの人にとって大きいです。クラシックカーには現代車にはないデザイン的な特徴があり、最大の魅力と言っても過言ではないでしょう。しかし展示して眺めるのではない限り、車はあくまでも乗って使用するものです。その際にクラシックカーは駆動系が老朽化している状態がほとんどです。長い間乗り続けているのであれば満足に動かなくなっているでしょうし、中古で手に入れた場合でもどれだけ衰えているかわからない状態がほとんどです。
外装であれば経年で味がある雰囲気になるかもしれませんが、駆動系はそうはいきません。そんな時に載せ替えを行なえば車全体の寿命を延ばせて、良いデザインと確かな駆動の両立ができるというわけです。そして載せ替えるエンジンの種類は選択できるため、予算さえ許せば高い駆動性能を持たせることも可能です。
レストアには規模によって色々な種類があり、手を加える部分が多くなればなるほど費用も高額になります。そこでエンジンの載せ替えのみで済ませることができた場合は、比較的低額に抑えられます。特に駆動系以外の劣化具合が気に入っていたり、大切に乗っていて綺麗な状態を維持できているのであれば、手を加えなくても済む可能性が高いです。
レストアでの載せ替えと似たような方法には、すでにあるエンジンのオーバーホールをするという選択肢もあります。一度全部を分解して、必要な部品のみを交換して改めて組み上げる作業です。ただ種類によってはその作業そのものを行なえる人が少なく、技術の提供を受けるために大きな負担を強いられるかもしれません。また満足に作業できる人が身近にいなかったり、代わりとなる部品が手に入らなければ、断念せざるを得なくなります。
ただオーバーホールが全ての点で劣っているかというとそうではなく、クラシックカーにはエンジンそのものが魅力の場合があります。その際に新しく同じタイプを用意できなければ、オーバーホールが維持できる手段となります。その点も踏まえて、レストアとどちらのメリットが大きいかを考えながら選んでいきましょう。
レストアの最大のメリットは、今乗っている大切な愛車を、より現状に近い形で残しておけるという点です。つまり特に愛着がなければ、他の方法を選択した方が良いかもしれません。特に最近の車であればまず必要性は出て来ず、買い替えることになるでしょう。”