ディーラーに板金見積を出して高いと思った方へ

板金修理の見積もりが高いと感じた人は、専門の板金工場に相談することが得策です。

特に、ディーラーに相談をして高い見積もりだと感じたときにはこういった対策をとることで見積もりを小さくできます。

基本的に、ディーラーというのは、車検などを店舗で行うことはありますが、板金修理をそこで行うことはほとんどありません。

これには、いくつかの理由が存在します。

 

まず、板金塗装については技術的な知識が必要になりますので、整備士が存在しないと現実的に作業を行うことができないという側面があります。

そのため、そういった専門性を有していないディーラーでは作業をすることができないという事情があります。

また、クレーム対応をすることができない可能性が高いという事情も存在します。

板金については、クライアントの要望に応える形で作業を行うことになるため、間違ったことをしてしまうとそのための対処をしなくてはいけなくなります。

しかし、こういったそれぞれの車種にあわせた板金修理を行うためには、相応のスキルを持った整備士が在籍していないと対応できないため、店舗で修理ができません。

ですから、ディーラーはこういった板金修理を自社で行わないようにしていることが多いといえます。

 

では、どのようにして修理を行っているのでしょうか。

これは、外注をして第三者に修理を依頼して実現しています。第三者に対して外注を行う場合には、その修理代金のみだけではなく仲介をするための料金も必要になるため、自然と見積価格が大きくなるという秘密があります。

こういった料金は中間マージンと呼ばれていますが、この中間マージンが大きくなるほど板金修理でのクライアントの負担はより大きくなります。

基本的に、どういった外注を行うのかによって中間マージンは大きく異なりますが、

平均すると15％ほどは通常の修理の料金に上乗せをして見積もりを請求している傾向があります。

高いと30％近くも高く計算することもありますので、それだけで大きな負担が必要になることがわかります。

 

元々、修理を行う際に外注に依頼をしなくてはならないディーラーは、専門的に現場で仕事をしている人というわけではありません。

一般的な感覚では、営業マンと変わりがないため現実的にどういった部分で費用が必要になるのかという内訳が正しくない可能性もあります。

そのため、中間マージンが高くなったり余計な部分でお金を要求されてしまうようになります。

 

このような、中間マージンを気にせずに修理を相談するためには、直接的に板金工場に相談に行くことが有効です。

どういった方法で修理を行うのかは本人の自由ですので、自分で持ち込みなどができるのであるのならば、直接工場に相談しても全く構いません。

少なくとも、工場が修理を受け付けている場合にはそのまま安い価格で修理を請け負ってくれる可能性が高いといえます。

 

ただ、ディーラーに対して相談するメリットも存在します。それは、保険の範囲内で修理を行うことができることです。

例えば、交通事故などによって自動車が壊れてしまったときには、車両保険を利用することで費用を結果的に小さくすることもできます。

実際に、自損事故や自分の過失で自動車が壊れてしまったときには保険を利用することができますので、料金は安くなる可能性が高いです。

ただ、現実的に板金修理だけを相談する場合にはやはり工場の方が賢明だといえます。

 

現実的に、板金工場で修理を行うメリットは見積もりだけではありません。まず、修理に関する丁寧な説明を受けられるという利点があります。

間接的に修理を外注している場合だと、結果しかわからないためどういった過程で修理が行われたのかがわかりません。

この点、直接的に依頼をしておけばどういったポイントで作業を行ってくれるのか、あるいは費用がかかるのかをピンポイントで教えてくれます。

不透明な部分が無くなりますので、安心して作業を任せることができるようになります。

また、費用に関してより安くできる可能性も存在します。

外注の場合は、初めから中間マージンが搾取されている状態なので、ほぼ例外なく費用が大きくなります。

しかし、直接的に交渉を行うことができれば無駄な部分を省いてくれるところもありますので交渉次第で料金を小さくすることもできます。

実際に、何店舗か工場を見て回って自分で一番安いところを探すこともできますので、即決でその工場に依頼をする必要性もありません。

 

何よりも、工場では新規の顧客を快く受け入れてくれるところが多いという魅力もあります。

そもそも、自動車の修理については外注を行うと予約待ちになってしまうこともありますので、

実際に自動車が返ってくるまでに時間がかかってしまうということもあります。一方で、工場の場合にはそういったことがほとんどありません。

その場で納期を決めてくれますので、この点も安心して任せられます。